シンガポール、フィリピン:デング熱の流行

シンガポール、フィリピン:デング熱の流行 (2007/07/04)

1.在シンガポール日本国大使館及び在フィリピン日本国大使館によると、下記の地域においてデング熱が流行しています。

(1)シンガポールにおけるデング熱の流行
 シンガポール国家環境庁は2007年第24週(6月10日から6月16日)の新規感染者数(401人)が大流行の基準とされる379人を本年初めて上回ったと発表しています。
また、2007年第25週(6月17日から6月23日)の新規感染者数は349人と若干減少しましたが、第26週(6月24日から30日)の新規感染者が381人と再び大流行の基準を上回ったと同庁は発表しています。
本年の累積感染者総数は3,597人(うち3人が死亡)であり、同庁は職員等約500人を動員し、蚊の発生場所(コンドミニアムや工事現場等の水たまりの出来る場所)において、殺虫剤の散布など蚊の駆除作業を行っています。
感染者数及び発生地域はシンガポール国家環境庁のホームページで随時最新情報を掲載していますので、御参照ください。
 シンガポール国家環境庁ホームページ:http://www.dengue.gov.sg/
   
今回の流行については、例年を上回る気温及び降水量が原因とみられていますが、気温及び降水量が最盛期に達する8月中旬から9月にかけて感染が拡大する可能性がありますので、シンガポールに渡航・滞在を予定されている方は、下記2.(4)の予防対策をとってください。

(2)フィリピンにおけるデング熱の流行
 フィリピン保健省発表の感染者数は以下のとおりですが、数値は指定された病院からの報告数であるため、実数はこれを更に上回るものと推測されます。同省は警告を発出し、蚊が繁殖しやすい場所の除去や防蚊対策など注意喚起を呼びかけています。

 ☆フィリピン国内
  2007年1月1日から6月16日 7,788人(うち76人死亡)(累積)
     (うち6月1日から6月16日 258人)(累積)
 ☆マニラ首都圏
  2007年1月1日から6月16日 1,444人(うち8人死亡)(累積)

 ☆セブ市
  2007年1月1日から6月16日  152人(うち2人死亡)(累積)


 フィリピンにおいては、6月から10月まで雨期に入り、デング熱の感染源である蚊の活動が活発な季節にあたるため、感染が拡大する可能性もありますので、フィリピンに渡航・滞在を予定されている方は下2.(4)の予防対策をとってください。


2.デング熱について
(1)感染源
   デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1〜4型までる)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることで感染します。感染には蚊が必ず媒介し、人から人への直接感染はありません。一度かかると免疫が出来ますが、異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動はハマダラカマラリア媒介蚊)と異なり、夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。

(2)症状
   3〜15日(通常5〜6日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まります。38〜40度程度の熱が5〜7日間続き、激しい頭痛、眼窩後部痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、かゆみや痛みはありません。また、発熱期の最後や解熱後に軽い皮下出血が足や脇の下、手のひらなどに現れます。通常、症状が現れてから自然軽快するまでの期間は7日間前後です。

(3)治療方法
   デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても軽症で済む場合が多く、死亡率は1%以下であるといわれています。ただ、時にデング出血熱という重篤な病気になることがあります。デング出血熱は、死亡率の低いデング熱と異なり、口や鼻等の粘膜からの出血を伴い、通常でも10パーセント前後、適切な手当がなされない場合には40〜50パーセントが死亡するといわれています。この出血熱は発熱して2〜7日してから発症することが多いようですが、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測が出来ません(大人よりも小児に多発する傾向があります)。

(4)予防方法
   デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は、次の点に十分留意の上、感染の予防に努めてください。
  
●デング熱を媒介するネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等は古タイヤなどのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多く見られるので、外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2〜3時間おきに塗布する。
  
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
  
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
  
●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。




(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/46905127

この記事へのトラックバック

イカリ消毒「スーパースズメバチジェット」
Excerpt: ■ すべてコミコミ価格。他には一切かかりません!・虫除けスプレー・虫除け剤(ディート)の子供の使用について・夏のレジャーは虫刺されにご用心!・不快と害・季節のアロマテラピー 真夏編・それは…・蚊対策・..
Weblog: 虫除け・殺虫剤をいっぱい集めました
Tracked: 2007-08-13 14:54


Excerpt: シンガポールシンガポール共和国(シンガポールきょうわこく)、通称シンガポールは、東南アジアのマレー半島南端に隣接するシンガポール島と周辺の島嶼を領土とする都市国家。430万の人口のうち、75.6%が華..
Weblog: 首都の旅
Tracked: 2008-02-14 11:18
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。